MySQLのクエリ作成において、ASキーワードは非常に重要です。
SQLを学習し始めの場合はさほど気にならないかもしれませんが、複数のテーブルを連携させてWebシステム上で表示させたりする場合に、大きな役割を果たします。
例えば生徒のテーブルの氏名=name、学科テーブルの学科名=name、などの場合にどちらかのカラム名を変更しておかないと、システムエラーが生じてしまいます。

Webシステムって意外と頭悪いんだな…
そこで今回はカラム名やテーブル名を変更する演算子「AS」について解説していきます。
▼ここで使用するデータベースやテーブルに関してはこちらをご参照ください
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なぜ「AS」が必要か
ASを使用する主な理由は、カラム名をより明確にするためです。特に、複数のテーブルにわたるクエリでは、同じ名前のカラムが存在する可能性があります。ASを使ってカラムに別名をつけることで、どのテーブルのどのカラムかを簡単に識別できます。
MySQL「AS」の基本的な使い方
以下に基本的なASの使用例を示します:
SELECT column_name AS alias_name FROM table_name;
この例では、column_nameのカラムにalias_nameという別名をつけています。
MySQLのASキーワード具体例
例えば、studentsテーブルのnameカラムにstudent_nameという別名をつける場合は以下のようになります。
SELECT name AS student_name FROM students;
こうすることで、nameがstudentsテーブルのものであることが明確になります。
Javaや他のプログラミング言語との連携
ASは、特にJavaなどのプログラミング言語とMySQLを連携させる際に重要です。
例えば、studentsテーブルとdepartmentsテーブルの両方にnameというカラムが存在する場合、Javaプログラムでこれらのテーブルからデータを取得するときに混乱を避けるためにASを使用します。
SELECT students.name
AS student_name, departments.name
AS department_name FROM students JOIN departments ON students.department_id = departments.id;
このクエリでは、studentsテーブルのnameカラムにstudent_nameという別名を、departmentsテーブルのnameカラムにdepartment_nameという別名をつけています。こうすることで、Javaのオブジェクト内でこれらのカラムを明確に区別できます。
studentsテーブルとdepartmentsテーブルの作成方法やテーブルの内容については、こちらの記事をご覧ください。
MySQLのASキーワード利用の際の注意点
ASを使用する際の注意点として、別名がクエリ全体で一貫性を持つことが重要です。また、別名は分かりやすく短いものにすると良いでしょう。
カラムに別名をつける【AS】まとめ
ASキーワードの使用は、複雑なSQLクエリの可読性を高め、プログラミング言語との連携をスムーズにします。
ただし、どのような名前に変更したのかをキチンと把握しておきましょう。

かっこいい名前に変えたのに!書くのがめんどくさい!
このように、ASはMySQLのクエリ作成において非常に役立つ機能です。


