MySQLのクエリ作成において、AS
キーワードは非常に重要です。
SQLを学習し始めの場合はさほど気にならないかもしれませんが、複数のテーブルを連携させてWebシステム上で表示させたりする場合に、大きな役割を果たします。
例えば生徒のテーブルの氏名=name、学科テーブルの学科名=name、などの場合にどちらかのカラム名を変更しておかないと、システムエラーが生じてしまいます。
Webシステムって意外と頭悪いんだな…
そこで今回はカラム名やテーブル名を変更する演算子「AS」について解説していきます。
▼ここで使用するデータベースやテーブルに関してはこちらをご参照ください
▼youtube
なぜ「AS」が必要か
AS
を使用する主な理由は、カラム名をより明確にするためです。特に、複数のテーブルにわたるクエリでは、同じ名前のカラムが存在する可能性があります。AS
を使ってカラムに別名をつけることで、どのテーブルのどのカラムかを簡単に識別できます。
MySQL「AS」の基本的な使い方
以下に基本的なAS
の使用例を示します:
SELECT column_name
AS alias_name
FROM table_name;
この例では、column_name
のカラムにalias_name
という別名をつけています。
MySQLのASキーワード具体例
例えば、students
テーブルのname
カラムにstudent_name
という別名をつける場合は以下のようになります。
SELECT name
AS student_name
FROM students;
こうすることで、name
がstudents
テーブルのものであることが明確になります。
Javaや他のプログラミング言語との連携
AS
は、特にJavaなどのプログラミング言語とMySQLを連携させる際に重要です。
例えば、students
テーブルとdepartments
テーブルの両方にname
というカラムが存在する場合、Javaプログラムでこれらのテーブルからデータを取得するときに混乱を避けるためにAS
を使用します。
SELECT students.name
AS student_name, departments.name
AS department_name
FROM students
JOIN departments
ON students.department_id = departments.id;
このクエリでは、students
テーブルのname
カラムにstudent_name
という別名を、departments
テーブルのname
カラムにdepartment_name
という別名をつけています。こうすることで、Javaのオブジェクト内でこれらのカラムを明確に区別できます。
students
テーブルとdepartments
テーブルの作成方法やテーブルの内容については、こちらの記事をご覧ください。
MySQLのASキーワード利用の際の注意点
AS
を使用する際の注意点として、別名がクエリ全体で一貫性を持つことが重要です。また、別名は分かりやすく短いものにすると良いでしょう。
カラムに別名をつける【AS】まとめ
AS
キーワードの使用は、複雑なSQLクエリの可読性を高め、プログラミング言語との連携をスムーズにします。
ただし、どのような名前に変更したのかをキチンと把握しておきましょう。
かっこいい名前に変えたのに!書くのがめんどくさい!
このように、AS
はMySQLのクエリ作成において非常に役立つ機能です。